いまさら聞けない!UHS-IとUHS-IIの違い|見分け方と、カメラで速くなる条件
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SDカードを選んでいると、必ず出てくる「UHS-I」と「UHS-II」。なんとなく「IIのほうが速い」ことは知っていても、何がどう違うのか、自分のカメラで本当に速くなるのかは、意外と知らないままという人も多いと思います。
この記事では、SD規格団体(SD Association)とソニー公式サイトの情報をもとに、UHS-IとUHS-IIの違い、カードの見分け方、カメラで速くなる条件をわかりやすくまとめました。
※2026年10月時点の公式情報をもとにしています。製品の対応状況は、お使いの機種の取扱説明書や公式サイトで確認してください。
先にポイント:違いは「データの通り道」の数です
- UHS-IIは、UHS-Iの約3倍の速さ:転送速度の上限が、UHS-Iは104MB/s、UHS-IIは312MB/sです
- 見分け方は、裏の端子が1列か2列か:UHS-IIのカードは、端子が2列になっています
- 速さが出るのは、カメラもUHS-IIに対応しているとき:非対応のカメラでも使えますが、UHS-IIの速さは出ません
UHS-IとUHS-IIの違い
UHSは「Ultra High Speed」の略で、SDカードがカメラやパソコンとデータをやりとりするときの、通信方式の規格です。ソニーの解説では、UHS-IIは「車線が多い」高速な規格にたとえられています。車線が少ないUHS-Iでは、データ量が大きくなるほど、書き込みが遅くなるという説明です。
| UHS-I | UHS-II | |
|---|---|---|
| 最大の転送速度 | 104MB/s | 312MB/s |
| 端子 | 1列 | 2列(2本のレーンでデータを送る) |
| 使える機器 | UHS-I対応の機器 | UHS-II対応の機器で最大の速さ |
※出典:SD規格団体(SD Association)の規格一覧、ソニー公式サイト「UHS-IIってなに?」。UHS-IIの312MB/sは、データを同時に双方向では送らない場合の値で、双方向の場合は156MB/sと記載されています。実際の速度は、カードの性能やカメラの条件で変わります。
UHS-IIのカードの見分け方
見分け方は、2つです。
- 裏の端子が2列になっている UHS-IIのカードは、UHS-Iと同じ1列目の端子に加えて、もう1列の端子があります。裏返すとすぐ見分けられます。
- 表面に「II」のマークがある ローマ数字の「II」が、カードの表に印刷されています。
ソニーの純正カード「SF-Eシリーズ」も、UHS-IIのカードです。型番ごとの違いは、ソニー純正SDカード「SF-E」の選び方で解説しています。
カメラで本当に速くなるの?
結論は、「カードとカメラの両方がUHS-IIに対応しているときだけ、UHS-IIの速さが出る」です。
| カード | カメラ | 結果 |
|---|---|---|
| UHS-II | UHS-II対応 | UHS-IIの速さが出る |
| UHS-II | UHS-I対応まで | 使えるが、UHS-IIの速さは出ない |
UHS-IIのカードは、UHS-Iと同じ1列目の端子を持っているので、UHS-I対応のカメラにも入れて使えます。ソニーのSF-Eの公式ページにも、「UHS-Iでも使用できるが、速度は機器や条件で異なる」と書かれています。
自分のカメラが対応しているかの調べ方
カメラの取扱説明書やソニーの公式サイトにある、「記録メディア」の欄を見ます。たとえば、ソニーの公式サイトでは、α7 Vのスロットは、「SD(UHS-I/II対応)」と書かれています。「UHS-II」の表記があれば、対応しています。
※ソニーの解説ページでは、UHS-II対応カメラの例として、α9、α7R IV、α7 IIIが挙げられています。
「UHS-II」と「U3」「V60」の違い
SDカードには、似た表記がたくさんあって混乱しがちです。大きな違いは、次のとおりです。
- UHS-I、UHS-II:データの「通り道」の規格 カードとカメラの間の、通信方式の違いです。最大の速さを決めます。
- U3、V30、V60:最低でも出る書き込み速度 動画の撮影が途切れないための目安です。ソニー公式では、UHS Class3(U3)は最低書き込み速度30MB/sとされています。
つまり、UHS-IIのカードでも、書き込み速度の目安はカードによって違います。動画を撮るなら、UHS-I/IIの区別に加えて、V30やV60の表記も確認しましょう。V30、V60の選び方は、SF-Eの記事で解説しています。
UHS-IIが向いている人
UHS-IIのカメラは、連写が速い、画素数が高い、4Kなどの動画を撮る、といった、カードへの負荷が大きい機種が中心です。カメラもUHS-II対応なら、UHS-IIのカードを選ぶ意味があります。
パソコンに取り込むときも、対応が必要
撮った写真や動画を、パソコンに高速で取り込みたいなら、パソコン側もUHS-IIに対応している必要があります。ソニーの解説では、UHS-II対応のスロットを持つパソコンか、UHS-II対応のアダプターが必要とされています。対応していないパソコンでは、UHS-II対応のカードリーダー(ソニーでは「MRW-S1」が紹介されています)を使う方法があります。
ソニー純正のUHS-II SDカード
ソニーでSF-Eシリーズを見るUHS-IIIやSD Expressとは?
SD規格団体の規格一覧には、UHS-IIの上に、UHS-IIIとSD Expressもあります。UHS-IIIは、最大624MB/sです。SD Expressは、パソコンと同じ「PCIe」という通信方式を使うので、さらに速く、最大985MB/s以上とされています。ただし、使えるかどうかは、カメラやパソコン、カードが、その規格に対応しているかで決まります。いま選ぶなら、お使いのカメラが対応している規格の確認が先です。
気になるギモン
UHS-IIのカードをUHS-Iのカメラに入れても、壊れませんか?
壊れることはありません。UHS-IIのカードは、UHS-Iの端子も持っているので、使えます。ソニー公式のSF-Eのページにも、「UHS-Iでも使用できる」と書かれています。ただし、UHS-IIの速さは出ません。
UHS-Iのカードで困ることはありますか?
写真の撮影や、一般的な動画なら、UHS-Iでも十分な場合が多いです。ただし、連写が長く続くときの書き込みや、パソコンへの取り込みは、UHS-IIのほうが速くなります。お使いのカメラの対応規格を確認して選びましょう。
microSDカードにも、UHS-IとUHS-IIはありますか?
あります。SD規格団体の説明では、UHS-IIのカードは、microSDも含めて、端子が2列になっています。
まとめ
UHS-IとUHS-IIの違いは、データの通り道の数です。UHS-Iは最大104MB/s、UHS-IIは最大312MB/sで、見分け方は、裏の端子が1列か2列か、表面に「II」のマークがあるかどうかです。
UHS-IIの速さが出るのは、カメラ(とパソコン)もUHS-IIに対応しているときだけです。カードを選ぶ前に、お使いのカメラの対応規格を確認しましょう。そのうえで、V30やV60などの書き込み速度の目安も合わせて決めると、失敗しにくくなります。
ソニー純正のUHS-II SDカード
ソニーでSF-Eシリーズを見る


