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WordPressの変更前に必ず取りたいバックアップ|UpdraftPlusと、元に戻せる「控え」の作り方

WordPress
分解されたハードディスクとSSDが並んでいる様子

テーマのコードをいじったり、プラグインを入れ替えたり、記事をまとめて直したり。WordPressでサイトに手を入れるとき、「もし表示が崩れたら、どうしよう」と不安になったことはありませんか?

そんな不安をなくしてくれるのが、「変更前のバックアップ」です。この記事では、プラグイン「UpdraftPlus」でサイト全体をバックアップする手順と、ファイルや記事ごとに「控え」を残す方法を、このサイトで実際に行っている流れで紹介します。

※2026年10月時点のUpdraftPlusの画面(日本語表示)で確認しています。バージョンによって、表示が少し違う場合があります。


先にポイント:バックアップは「2段構え」

サイトを変更する前は、次の2つを習慣にしておくと安心です。

  1. サイト全体のバックアップ:UpdraftPlusの「今すぐバックアップ」を押してから、作業を始める
  2. いじるものの「控え」:テーマのファイルや記事の本文は、変更前の内容をコピーして残しておく

全体のバックアップは「大きな事故」のときに、控えは「ちょっとした失敗をすぐ戻したいとき」に役立ちます。

なぜ変更前にバックアップが必要なの?

テーマの「functions.php」を少し書き間違えただけで、サイトが真っ白になることがあります。記事をまとめて直したあとに「やっぱり元に戻したい」と思っても、元の文章を覚えていなければ、そのままです。

バックアップがあれば、慌てずに元の状態へ戻せます。ポイントは、失敗してからではなく、作業を始める前に取っておくことです。

UpdraftPlusでサイト全体をバックアップする

1. バックアップ画面を開く

管理画面の左メニューから「UpdraftPlus」を開き、「バックアップ / 復元」のタブを表示します。

2. 「今すぐバックアップ」を押す

青い「今すぐバックアップ」のボタンを押すと、次の4つの項目が出てきます。

  • バックアップにデータベースを含める:記事や設定が入っている部分です。
  • バックアップ内のすべてのファイルを含める:テーマ、プラグイン、アップロードした画像などです。
  • このバックアップをリモートストレージに送信:Googleドライブなどの保管先を設定している場合に、そこにも送ります。
  • このバックアップは手動削除のみ許可:古いものを自動で消す設定があっても、これは残します。

大きな変更の前は、上の3つにチェックを入れて「今すぐバックアップ」を押します。このバックアップだけは絶対に残したい、というときは、4つ目にもチェックを入れましょう。

3. できあがりを確認する

少し待つと、画面の下の「既存のバックアップ」に、新しい日付の行が追加されます。右側に「データベース」「プラグイン」「テーマ」「アップロード」「その他」のボタンが並んでいれば、バックアップはできています。リモートストレージに送っている場合は、日付の下にその保管先のアイコンも出ます。

4. 定期バックアップも設定しておく

「設定」のタブでは、ファイルとデータベースそれぞれのバックアップの間隔と、残す世代数を決められます。作業前の「手動のバックアップ」と、決まった間隔で自動で取る「定期バックアップ」の両方を用意しておくと、さらに安心です。

テーマのファイルは「控え」を残してから直す

functions.phpやstyle.cssのようなテーマのファイルを直すときは、編集する前の中身を、まるごとコピーして残しておきます。

  1. 管理画面の「外観」→「テーマファイルエディター」を開き、直したいファイルを選びます。
  2. 編集欄をクリックして、全選択(Ctrl + A/Macは⌘ + A)してコピーします。
  3. メモ帳やテキストエディターに貼り付けて、日付を付けた名前で保存します(例:functions_20261021.php)。
  4. そのあとで、ファイルを編集します。

もし書き間違えて、画面が表示されなくなったときは、サーバーのファイルマネージャーやFTPから、控えの内容でファイルを戻します。控えがあれば、原因を探す前に、すぐ元の状態に戻せますよ。

記事の変更前にも控えを取る

記事の本文は、WordPressが保存のたびに「リビジョン」という履歴を残してくれるので、1本だけ直すときは、あとから前の版に戻せます。

複数の記事をまとめて直すときや、AIに文章の修正を任せるときは、さらに一手間かけておくと安心です。編集画面の右上のメニューから「コードエディター」を開いて、本文をまるごとコピーし、別のファイルに保存しておきます。変更前の本文が手元にあると、「やっぱり戻したい」にすぐ応えられます。

元に戻す手順

テーマのファイルを戻すとき

テーマファイルエディターで、控えておいた内容を貼り付けて、「ファイルを更新」を押します。

記事を戻すとき

記事の編集画面の右側にある「リビジョン」を開き、スライダーで戻したい版を選んで、「このリビジョンを復元」を押します。

サイト全体を戻すとき

UpdraftPlusの「既存のバックアップ」から、戻したい日付の行の「復元」を押します。何を戻すか(データベース、プラグイン、テーマ、アップロード、その他)を選んで、画面の案内に従って進めます。

復元の前に、いまの状態のバックアップも取っておきましょう。復元をすると、サイトの内容が、バックアップの時点の状態で上書きされるためです。

気になるギモン

バックアップは、どのくらいの頻度で取ればいいですか?

サイトの更新の頻度によって変わりますが、記事や設定が入っているデータベースは、毎日〜週1回、テーマや画像などのファイルは、週1回〜月1回が、ひとつの目安です。大きな変更の前は、定期バックアップとは別に、必ず手動で取っておきましょう。

バックアップは、どこに保存されますか?

標準では、サーバーの中の専用フォルダ(wp-content/updraft)に保存されます。ただ、サーバーに問題が起きたときに、バックアップも一緒に失われてしまうので、Googleドライブなどのリモートストレージにも送る設定がおすすめです。

無料版でも使えますか?

この記事で紹介した、手動のバックアップ、定期バックアップ、復元は、無料版でも使える基本の機能です。リモートストレージも、Googleドライブなど一部は、無料版で設定できます。

復元がうまくいかないときは、どうすればいいですか?

UpdraftPlusの「既存のバックアップ」にある「ログを表示」で、エラーの内容を確認できます。それでも難しいときは、お使いのレンタルサーバーに、自動バックアップの機能があるかを確認しておくと、さらに安心です。

まとめ

WordPressの変更前のバックアップは、サイト全体を取る「UpdraftPlus」と、ファイルや記事の「控え」の2段構えがおすすめです。難しい作業ではないので、サイトに手を入れる前の習慣にしてみてください。「失敗しても、戻せる」と思えると、新しいことにも、気軽に挑戦できますよ。

PHOTO CREDITPixabay